2013/12/23

Spec紹介[Druid編]

WoWではClassごとにSpecialization(Spec)というものがあります。
Specの選択により、そのClass能力をどの方面に特化させるかを決める事になります。
Lv10になったら(デフォルトでは)Nボタンを押すとSpecを選べるようになっているので、自分がどのようなキャラクター(Tank/Healer/Melee DPS/Ranged DPS等)を育てていきたいかなんとなくでいいので選んでしまいましょう。
なんとなくでいいのは、Lv30になるとClass TrainerからDual Talent Specializationを習って2種類のSpecを使い分けられるようになるのと、そもそも少々のお金を払えばSpecは好きな時に変える事ができるからです。

そんなわけで不定期に各ClassのSpecを紹介していきたいと思います。
基本的に全部やってみた上で書きますが、あまりやり込んでいないClassもあるので間違いがあったらご容赦のほどを。

第1回はDruid編です。



他のClassは3種類のSpecが用意されていますが、Druidだけは4種類あり、しかもそれぞれが大きく違うので1st Charに向いていると思います。
色々できるから器用貧乏かと思えば、全然そんなことはなくSpecによってはそのRoleのベストの一つだったりします。


■Guardian
Druidがクマーに変身してParty/Raidを先導するTankになれるSpecです。
WoWのTankには【ダメージを低減するタイプ】と【ダメージを回避するタイプ】がいますが、Guardian Druidは後者にあたります。
クマーは独特のもっさり感をどう捉えるかで好き嫌いが分かれます。
WarriorやMonkのような機敏さがないため、DPSに先にMobを攻撃されてしまい、必死に追いかけながらTargetを取り返そうと奮闘する姿はくまー経験者なら涙なしには見ていられない光景です。
Spell使用時のSEも地味で「がおー」、「うぉん」など喘ぎながらTankしています。

そのもっさり感さえ気にならないならクマーは他のTankと比べても優秀な部類でしょう。
クマTankはMangleで攻撃して貯めたRageをSavage DefenseFrenzied Regenerationで使用するのが基本的な型となります。
Savage Defenseは60Rageを消費して6秒間Dodge(回避率)を45%増やすというもので、出来る限り常にアクティブにしておきたい強力な技です。
Frenzied Regenerationは0-60Rageを消費してHealthを回復する技です。回復量は費やしたRage量によってスケールします。
このFrenzied Regenerationの使いどころは中の人の判断で大いに分かれますが、大ダメージをくらった直後にさっと使えれば大抵は正解だと思います。
実際にはRaidやInstanceではHealerがついているわけで、Tank自身が回復などしなくてもHealerは回復してくれますが、大量のAddsが連続して攻撃して来る場合のように単純にHealerのHeal量を上回る大ダメージをくらう局面、ボスの強力な攻撃の直前・直後でTankが瞬間的に落ちやすい局面などが主な使いどころになります。
いつでもどこでもSavage DefenseよりFrenzied Regenerationを優先して使っていると、Healerから「どうせ自分で回復するんだろ?」と思われてHealをケチられてしまうリスクもあるのでこの技はあくまでHealerの負担減や事故防止として使った方がいいでしょう。





■Balance
フクロウ怪人Moonkinに変身して宇宙パワーを込めた魔法を敵に浴びせるRanged DPSで、DPSとしての性能とDanceのキレの良さは全Classの中でもトップクラスです。
昔はマナがすぐになくなって、パーティメンバーが必死こいてバトルしてる横で茶を飲んでマナ回復する情けない姿がよく見られたようですが、今のBalance Druidはやたらヒールを多用しない限りマナが底をつくことはありません。

このSpecの特徴として、Eclipse Barというものがあります。
左側に月のマーク、右側に太陽のマークが描かれた特徴的なバーで、Wrath(Nature Damage)を使用すると左側にポインタが移動し、Starfire(Arcane Damage)を使用すると右側にポインタが移動します。
それぞれ左側の月マークまでポインタが達する(Lunar Eclipse)と、Arcane Damageが強化され、右側の太陽マークまでポインタが達する(Solar Eclipse)と、Nature Damageが強化される仕掛けになっています。
そのためMoonkinはEclipse Barを確認しながらWrathStarfireを使い分けるトリッキーな戦闘方法になります。
このEclipse Barですが、Moonkinに慣れている人にとっては違和感がないのかもしれませんが、門外漢が使用するとBarとずっとにらめっこになってしまい、かなり難しかったです。

その他にも2種類のDoT(MoonfireSunfire)を維持しなくてはまともなDPSがでないので、このSpecは慣れるまではだいぶオタオタしそうです。
Lv90になってからやってみるのではなく、Lv10から腰を据えてこのSpecと付き合っていかないと挫折するかもしれませんね。

MoonkinはよくBoomkinと冗談で呼ばれますが、Boomkinの呼称についてはプレイヤーによって定義が異なるようです。大抵はBoomkinは「強い」Moonkinを指しているので、外人にBoomkinと呼ばれたらいい意味で使っていると考えていいと思いますよ:)
ちなみに上述のマナがないMoonkinはOomkin(oomは"out of mana(マナ切れ)"のこと)と呼ばれます。
これは全然褒め言葉じゃないからそう呼ばれないようにお気をつけを!


■Restoration
唯一、通常時に人間形態のまま戦闘するSpecですが、仲間が危機に陥った時に満を持してとてもダサいTree Formに変身して強力なヒールを振りまいてくれます。
PriestのHealやPaladinのHoly Lightのように、他のHealerには基本のヒールと分かるSpellがありますが、Resto Druidにはそういう「普通のヒール」がありません。
彼らが主に使うのはRejuvenationというSpellで、Final Fantasyで言うところの「リジェネ」です。
Resto DruidはこれをRaidメンバーにかけまくるとHeal量がすさまじいことになりますが、調子に乗って大盤振る舞いしているとあっという間にマナ切れになるので自制心と長期的な視野を持ったプレーヤーに向いているでしょう。

Resto Druidはそれ以外にも色々なHeal Spellを持っていますが、それぞれで相関関係を持っているものが多く、例えばSwiftmendRejuvenationRegrowthがかかっている対象にしか使えませんし、LifebloomHealing Touch/Nourish/Regrowthをかけると残り時間が更新されます。
その他もなかなか複雑なので使い分けにかなり頭を使うHealerと言えるでしょう。
(慣れれば感覚的に最適なSpell選択ができるようになるのかもしれませんが)

そして忘れちゃいけないのがTranquility、Resto Druidの最も強力な全体Healです。
これは8秒間にわたってチャネリング(詠唱し続ける)するタイプのSpellで、これをRestoが使用している間はまず誰も死なないはずです。
強力なHealなのでRaidの戦術に組み込まれる事も多く、好きなタイミングで使っていいのか、特定のタイミングで使うべきなのかはRaidリーダーの指示に従った方が良いでしょう。



Feral
ネコに変身して戦うSpecで、見た目通り爪でひっかき牙で噛み付くMelee DPSです。
HunterのPetとよく見間違われる愛くるしさがありますが、PvPでは瞬間的に大ダメージを出せるので非常に強力です。
反面、PvEではDruidの別SpecのMoonkinのようなトンでる性能はなく、Raidで活躍するのは少し難しいかもしれません。

その理由の一つはDPSの組み立ての過程でしょう。アニマルだから簡単だろと思ったら大間違いで、他のClass/Specと比較してもかなり複雑なRotationを組む必要があります。
Feral Druidは大技で桁の大きな数字を叩きだすタイプではなく、EnergyとCombo PointというResourceをうまくやり繰りして複数のDoT/Buff/Debuffを維持しなければなりません。

Rotationを書いてみるとこんな感じになります:
Mangle でMobに被Bleed DamageアップのDebuffをつけ、RakeでBleed DamageのDoTをつけ、Combo Pointが溜まったらSavage Roarで攻撃力アップのBuffを自身にかけ、またCombo Pointが溜まったらそれを消費してRipでBleed DamageのDoTをつける。今度はそれを途切れさせないように維持しつつ、Energy/Combo Pointの余裕を見つけてShredFerocious Biteを使う…

これだけやってやっと他Class並みで、複数のボスがい たりAddsが沸くことが多いSiege of Orgrimmerでは攻撃対象を頻繁に切り替えなければいけないボスも多く、すぐに死んでしまう雑魚にはどういうRotationで攻撃するか、攻撃対 象が複数ならどのSpellを選択するか、またCombo Pointをせっかく積んでもその攻撃対象が他のDPSに倒されたり、めまぐるしく変わる局面に合わせて賢く立ち回らなければならないSpecです。

個人的にDPSの中で一番難しいと感じましたが、腕に覚えのある人はぜひ挑戦してみてください!

2 件のコメント:

ぴは さんのコメント...

こんにちは。Moonkinを5割も使いこなせていないダメフクロウ専攻のぴはです。
瞬発力の無さが致命的でクエストがきついですが、フクロウ愛だけでなんとか続いてます。

最近いじっている他Specがうまくいかず、記事読ませていただいて「そういうことだったのか!」と目から鱗が落ちました。

私はMoPデビューでMoonkin Druを育て始めたので、Oomとは無縁でした。
困ったらAstral CommunionでEclipse状態になるとついでにMPがドカンと回復するので、お茶も飲んだことがありません。
MPがちょびっと回復するInnervateというSkillもあるにはあるんですが、自分にかけたことはほとんどありません・・・LFRでHealerさんに「Innervate plzzzz」と頼まれるぐらいしか使う機会がなかったので何故あるのか不思議なSpellでしたが、きっと昔は頼みの綱だったのでしょうね。

あとはSymbiosisやBrezのRebirthの需要もLFRやInstanceでは高く何気に忙しいので、何故かHealer用AddonのVuhdoを入れてます。
DPSにVuhdoなんていらんでしょと言われますが、Mark of Wildのかけわすれ防止機能もあり、無い状態が考えられません。他の方はどうしてるんでしょう?

なお、最近Twitterで教えてもらった別称に「Doomkin(PvPで相手にすると恐ろしいから)」というのがあります。
うちのフクロウは人畜無害なので、一度そんな風に呼ばれてみたいものです。

Gokigen さんのコメント...

MoonkinはEclipseに達しないとDPSの本領が発揮できないし、クエストだとイマイチなのかもしれませんね。

VuhDoはDPSで使っている人も結構いるんじゃないでしょうか。私もDPSでも使っていますよ。
普通にレイドフレームとして見やすいですし、クリックすれば色々Spellを使えるのも便利ですしね。

Doomkinは聞いた事がありますね。
Boomkinの更に上の呼称というイメージです。
あとNoobkinなんてのもありますねw