2014/02/10

Spec紹介[Rogue編]

DPSは大別するとBossの至近距離で武器攻撃をするMelee DPSと遠距離から魔法等で攻撃するRanged DPSに分かれます。
Bossのメカニックによるのでどちらが有利というのは一概には言えないのですが、全体的に見るとMelee DPSがより危険度が高く、諸要因でDPSが落ちる傾向にあります。
諸要因というのは動き回るタイプのBossでRangedは問題なく攻撃し続けられるけどMeleeは攻撃が途絶えてしまうとか、Bossの周囲をダメージゾーンが囲っていて近づけない等の要因です。
この問題への対処としてBossにRangedのみを狙うRandom攻撃を付与したり、Cata終盤ではMeleeのみDamage10%アップという調整が加えられたりしていましたが、今でもMelee不利のイメージはwowプレイヤーに染み付いていると思います。
それでもMeleeはRangedと操作感がだいぶ違うのでMeleeじゃなきゃ楽しめないというMeleeフリークはよく見かけますし、上記の諸要因にどう対処するかを楽しんでいるプレーヤーがMeleeでは大半だと思います。

第10回Spec紹介はMelee DPSの代表格、Rogue編です。
このClassはそういった障害に対処するユーティリティSpellを多く保持しています。実際にRaidでもLockやHunterとDPS RaceをしているMeleeは大抵Rogueなんじゃないでしょうか。


Rogueの3つのSpecは全てEnergyをResourceとしてCombo Pointを貯め、Finishing Move(Combo Pointを費やすSpell)に繋げるスタイルのMelee DPSです。Feral Druidと似たタイプですが、貯めたCombo Pointを別Targetに引き継げるRedirect等の便利SpellのおかげでFeral Druidよりも使いやすいClass設計になっています。
このClassはTricks of the TradeというSpellをどのSpecも持っています。6秒の間、自分が生成するThreatを味方プレイヤーに押し付ける効果とそのプレイヤーのDamageを15%向上させる効果があり、一見Tankに使うのがセオリーに見えますが、このSpellは後者の恩恵が非常に大きいためTankよりRaidのエースDPSにかけるのが望ましいです。ただしHunterやLockといったPet Classの場合は、PetにTricks of the Tradeをかけない限り本体のDamageしか向上しないため、他のClass、特にRogueがいればCD毎にお互いにTricks of the Tradeを掛け合うのがベストでしょう。


■Assasination
Dagger二刀流スタイルのMelee DPSです。
AssasinはMastery: Potent PoisonsImproved Poisonsがどちらも毒の威力を高めるPassive Abilityで、毒のDamageが非常に大きなウェイトを占めています。

RogueはどのSpecも武器に毒を塗布することができ、Lethal PoisonとNon-Lethal Poisonを1種類ずつ常にアクティブにしておく必要があります。Lethalがダメージを与えるタイプの毒で、Non-Lethalが移動速度や詠唱速度を遅くしたり自分を回復したりとダメージとは直接関係ないタイプの毒です。
基本的にPvEではLethal PoisonはDeadly Poisonを必ず使うべきで、Non-Lethal Poisonは特にRaidリーダーから指定がなければ好きなものを使って構いません。つまり上記の「毒のDamageが非常に大きなウェイトを占めて」いるというのはDeadly Poisonのことを指しています。
特にAoEにおいてこのDeadly PoisonFan of Knivesで速やかに複数対象にばらまくことと、その毒を維持することは極めて重要で、Single TargetでもDeadly PoisonはDamage内訳で大抵Topですが、AoEのDamage内訳ではDeadly Poisonが半分以上を稼いでいるというのはザラでした。

ちなみにAssasinはよく使うRogue SpellがAssasin用にバージョンアップします。
例えばSinister StrikeMutilateに変わりますし、EviscerateEnvenomに変わります。Mutilateは1度にCombo Pointを2つ稼げるSpellになっており、EnvenomSlice and Diceの残り時間を更新してくれるようになっています。
またDispatchは対象のHealthが35%以下になると使えるようになる非常に強力なSpellで、Combo Point生成Spellであるにも関わらず、Finishing MoveのEnvenomと同等の威力があり、Burnフェイズで心強いトドメ技になってくれるでしょう。


■Subtlety
Sub RogueはEnergyもCombo Pointもガンガン貯まる、手数の多さ全Class中No.1のDPSです。
RogueはどのSpecもSlice and DiceというFinishing Moveを常に発動させておく必要があります。Slice and DiceはMelee Attack Speedを40%向上させるというもので、手数が多くAuto Attackが重要なDamage SourceとなるRogueにとっては基本のSpellです。
このSpecは2つのPassive Ability、Mastery: ExecutionerEnergetic RecoveryがそれぞれSlice and Diceの効果をブーストしてくれます。Mastery: ExecutionerはMasteryのStatsに応じてSlice and DiceのMelee Attack Speed加速効果をさらに向上させ、Energetic RecoverySlice and Diceが発動していると2秒ごとに8energy回復してくれます。

またSanguinary Veinの効果によりRuptureGarroteCrimson TempestのいずれかのDebuffを喰らっている対象へのDamageが35%向上します。
これらのSub独自の+α効果はSlice and DiceRupture(AoEならCrimson Tempest)の重要性を他のSpecにおけるそれより高めており、これらを切らしてしまうとSubの本来の性能が引き出せず、平凡なDPSに成り下がってしまいます。

このSpecは、主力のCombo生成SpellのBackstabAmbushShadow Danceのおかげで使用回数が他のSpecより多くなります)が対象の背後からしか使えないという特徴があります。
そのため他のClass/Specより一層、「Meleeはボスの背後に立って攻撃」という基本を意識することになるでしょう。背後にいないと発動しないので、つい背後に立つのを忘れてしまう初心者プレイヤーにとってはSubはいい矯正キャラになることでしょう。
SoOは背後から攻撃できないBossは特にいなかったと思いますが、メカニック上Bossの正面に皆でStackしなければいけない時もありますし、そもそもBossの背後いっぱいにDamage Zoneが発生しているなんて時もあるので、そういった時はSubは手足が縮こまってしまうのが残念なところです。


■Combat
CombatはDaggerではなくSword/Axe/Mace/Fist Weaponの二刀流(off-handにはDaggerもアリ)スタイルのMelee DPSです。
他の2Specほど単体DPSが出ませんが、CombatはCleave(2体同時Hitするタイプの攻撃)が有効なBoss戦でキラリと光ります。
専用AbilityのBlade FlurryはEnergyの自動回復が遅くなる代わりに発動すると攻撃がCleaveになるというもので、常にオンにした状態でDPSできるBoss戦ではエースになれます。
ただし切り替えを頻繁にしないといけない状況だとそちらに神経がいってしまい、目が回る思いをすることになります。
5man DungeonではBlade FlurryつけっぱなしでナイスなDPSが出ていたのでレベリングにも向いていると思います。

このCombat RogueにはBandit's Guileという一風変わったPassive Abilityがあります。
これはSinister StrikeRevealing Strikeを4回使用するとダメージが10%アップするBuff・Shallow Insightがprocし、もう4回使用するとダメージ20%アップのModerate Insight、さらにもう4回使用するとダメージ30%アップのDeep Insightにランクアップしていき、それぞれ15秒経つと消えてしまいます。これによりCombatのDPSは戦闘中に高くなったり低くなったりのバイオリズムが発生します。
これをprocさせるタイミングをコントロールするのは至難の業なので、CombatはRaidのBurstに合わせづらいという悩みを抱えることになるでしょう。

Combatの特徴的なSpellとしてもう一つ、Killing Spreeを挙げておきましょう。これは対象の背後に瞬間移動して0.5秒毎に対象を7回斬りつけるというとっておきの技ですが、この「対象の背後」というのが曲者で、その場所がDamage Zoneになったりしていると0.5秒毎にDamageを7連続で喰らうという恐ろしい現象が起きることがあります。そんなことになったらHealerがびっくりしますし、びっくりされてる間に自分が死にますのでKilling Spreeを使うときは対象の背後が安全地帯であることを確認してからにしましょう。

2 件のコメント:

t さんのコメント...

凄くよく書かれていて参考になります。
初心者からすると凄く助かりますー

Gokigen さんのコメント...

ありがとうございます!
全部のSpecを十分に説明できているか分かりませんが、それぞれの特徴や違いを私なりに思ったまま書いてみました。
一人のwowプレーヤーの感想でしかないですが、参考になれば幸いです。