日本ではMODと言った方が通りがいいと思いますが、有志が作成した+αの拡張機能のことです。
そんなAddonの中でもHealerにはほぼ必須のものがあります。専用のRaidframeをクリックするだけでhealしてくれるAddonで、通常の「対象を選択する＋対象をhealする」という2ステップの行程を「対象をhealする」の1ステップに縮めることにより素早くhealを行うことができるようになります。
このタイプのAddonにはHealbot Continued（古くからあるAddon。このタイプのものはよくHealbot系Addonという呼ばれ方をします）、Clique（専用のRaidframeはないのでGrid等と組み合わせるケースが多いようです）、VuhDo（カスタマイズ性が人気のあるAddonです）等があります。
WoW始めたてのHealerは最初はカスタマイズなしでプレイしているため、Healが非常に大変そうな印象を受けます。あるいは、かなりHealが弱いけど本人が気づいていないケースもありますｗ
新米Healerにはそれとなく上記のようなAddonを紹介してるので、ものは試しで使ってみることをオススメしますよ！
今回のSpec紹介はそんなHealerの代表格、Priest編です。
Priestは全Classで唯一、3つあるSpecのうち2つがHealerです。WoWは調整が絶妙で、強いHealer / 弱いHealerというのはあまりなく、それぞれのHealerに個性があって状況によって得意不得意があります。「ここはRaidが散開するからResto Shmはあまり強くないな」とか「Tank2人が均等にダメージを食らうボスだからHoly Palだと強いな」といった感じです。
Priestは状況に合わせてHealのタイプを切り替えられるので、常に最適なHealerに姿を変えうるClassだと言えるでしょう。
Holy Priestは万能Healerです。
Chakraという独特のシステムがあり、単体Healが強くなるChakra、複数Healが強くなるChakra、攻撃力が高くなるChakraを状況に応じて使い分けられます。
Healerが2人いるRaidで相棒が単体Healの強いHoly PalだったらRaid Healを意識してChakra: Sanctuaryを選択、相棒がRaid Healを得意とするResto DruidだったらChakra: Serenityを選択してTank Healをする、といった感じにHeal陣のバランサーとして貢献できるんじゃないかと思います。
Chakra: Sanctuary(Raid Heal型)におけるHoly Priestの主力はCircle of Healingです。即時詠唱で5人のプレイヤーを一度にHealするSpellで、しかもそのHealは自動的にHealthの低いプレーヤーに行きます。このような自動的にHealthの低いプレーヤーを選んでくれるHealをSmart Healといい、Healの無駄がけがないため、Healerが2-6人いるRaidにおいて起こりがちな「Healしたけど他の人のHealと被っちゃってマナが無駄になった」という状況が避けやすいという利点があります。
他にもHoly Word: SanctuaryやPrayer of Healing、Divine Hymn、PriestのLv90Talent Spell3種がAoE Healのため、AoEが快適に行えるChakraですが、単体Healの使い勝手がChakra: Serenityの状態と比べると今ひとつとなります。
Chakra: Serenity(単体Heal型)におけるHoly Priestの主力はRenewになります。DruidのRejuvenationのようなHoT Spellで、単体Healをかけるたびに残り時間が元に戻るので上手にキープすれば延々とRenewがかかった状態になります。もちろんこの場合の単体TargetはTankとなるでしょう。Holy Word: Serenityという即時詠唱の単体Healも使えるようになりますが、AoE Healの使い勝手はChakra: Sanctuaryの状態よりも悪くなります。
Disc Priestの最大のメリットはRaidにダメージで貢献できる点です。
Healerの本分は当然Raidを生かすことですが、時間切れがあるボス戦ではDPSが足りなくてwipe（全滅）することもあり、そんな時にDiscが登場すると問題解決になることもしばしばです。
Healerなのにダメージ貢献できる理由はAtonementというPassive Abilityがあるからです。
これはSmite、Holy Fire、Penanceを使うとそのダメージの90%分味方をHealしてくれるというもので、これもSmart Healです。Healの無駄がけにならないという意味でもAtonementは価値が計り知れません。DiscをやるならSmiteを積極的に撃っていくといいでしょう。
ダメージ貢献できるからHealが相対的に弱いのかと思いきや、現在のDiscはHealerの中でもトップクラスのHeal性能を持っています。その秘訣の一つは上記のSmart Healと、もう一つはPower Word: Shieldの存在です。これは厳密にはHealではないのですが、対象にダメージ吸収シールドを張り、言わば事前のHealのような扱いになります。Healthが満タンの対象にかけても無駄にならない（もちろんそのあと効果が切れるまでずっとダメージを食らわなければ無駄になりますが）し、何よりTankやDPSが死にそうになってからあせってHealするのと、事前にシールドを貼るのでは後者の方が遥かに有利です。
Disc Priestは現在1stチョイスのHealerといっても過言ではないでしょう。
ちなみにPower Word: ShieldはHoly/Shadowも使えますが、威力はDiscのそれに及びません。Disc Priestとして少し気にかけた方がいいのは、Power Word: Shieldはシールドの強さに関係なく誰かが1度かけたら、しばらく次のシールドをかけられない点です。
グループにHolyやShadowがいて、せっせとPower Word: Shieldをかけて手伝ってくれていたら…Power Word: Shieldは自分がかけるから使わないでねとやんわり頼んだ方が良いでしょう。
Priestの中でも異色の暗黒僧侶、Shadow PriestはDPS Specです。
Spriを選択するとAction Barが色とりどりの骸骨アイコンで埋め尽くされるので光と闇が両方そなわり最強に見えます。
SpriはDoTerと呼ばれるDoT主体でダメージを与えるタイプのDPSで、Shadow Word: PainとVampiric Touch、Devouring Plagueでじわじわ標的のHealthを削っていきます。
もちろん、DD (Direct Damage?)のMind BlastやMind Flay（これは感覚的にDoTに近いが）、Mind Spikeもなかなか強力です。
このSpriは私のMain Charだったこともあり、唯一真面目にPvPに打ち込んだ思い出深いキャラでもあります。
CasterなのにWarriorやRogueを追いかけ回す謎のプレイスタイルでしたが、当時はSpriがPvPで非常に強かったので腕の悪さをClass性能が十分に補ってくれていました。
今でもSpriはPvPでは強い部類に入るようで、自己Healが少しNerf（弱体化）されたくらいだそうです。いつかまたあの戦場に戻りたいものです。
よくHoly/Discがメインの新米Priestさんにベテランが「クエストやるならShadowでやるといいよ！」とアドバイスしますが、やってみたらイマイチでした、という反応が割と多いです。
HolyもDiscもそれなりにダメージが出せるので、DoTでちまちまやるSpriに違和感を感じるようですが、Spriでクエをやる場合はちょっと他のClass/Specとは違った感覚でやるといいと思います。
SpriはCloth職ですがPower Word: Fortitude、Inner Fire、Shadowformでやたら頑丈に出来ていて、いざとなったらPsychic Screamや必殺Dispersionで逃げ回れるので、射程範囲内にいるmobに片っ端からDoTをかけまくって一度に大量に倒すことができます。それで事故死することもありますが、どれくらいpullしても耐えられるか感覚を掴みながらプレイしていけば、あなたもSpriの魅力に取り憑かれること間違いなしです。
PvEに関してはNoxxic等のDPS rankingではひどい有様ですがこれは単体を対象とした場合の数値なので、SpriのDPSを計る基準としては不十分です。SpriはMass DispelやVampiric EmbraceでHealerの負担を軽減することができますし（さすがPriest！）、彼らの本領は複数対象にDoTをかけまくったときに出てくるので、複数のボスやaddが登場する戦闘では光り輝くことを保証しますよ！（複数にDoT維持するのはかなり難しいけどね☆）
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