2014/02/02

Spec紹介[Mage編]

皆さんはFocusって何か分かりますか?
"Target"とは別にキープしておける第2のターゲットを"Focus"といいます。
使い方としては、Tankが相棒のDebuff Stack数を確認するために常にもう一人のTankを"Focus"したり、1匹を集中攻撃する時に特定のDPSを"Focus"しておいてその人のTargetを皆で狙ったり(PvPで多いですね)、メインの攻撃対象を"Target"したままで"Focus"対象をCC(Crowd Control)維持するのによく使います。

ただしそのFocusはDefaultではKey Bindされておらず、Escを押して開くGame MenuからKey Bindingsを選んで"Focus"に何かボタンをあてがうなり、Macroを使うなりしなくてはなりません。
またFocus FrameもDefaultでは表示されないようで、X-PerlやShadowed Unit FramesといったRaid Frame Addonを入れる必要があるかもしれません。

第8回Spec紹介はそのFocusを駆使したCCが得意なMage編です。
以下のMacroはTargetを変えないままFocus対象にPolymorphをcastするというものです。

/cast [target=focus] Polymorph

こんな感じで動くはずです(多分)。便利なCC MacroでMacro入門してみてはいかがでしょう!

Mageの3つのSpecは長い間それぞれの得意分野がはっきり分かれていて住み分けがされていました。
棒立ちDPSが強いArcane、動きながらDPSできるFire、PvPのFrostといった感じです。
ところが最新パッケージのMists of Pandariaでこのステレオタイプなイメージに変化が起きました。PvEにおけるFrostの躍進です。代わりにPvPでは弱くなったようだとギルメンが嘆いていましたが…。
今のMageは3つのSpecがだいたい横並びの性能に落ち着いてバランスが良いように感じました。強いからこのSpecにしなければ、という理由ではなく好みでSpecを選べるのはとても良いことだと思います。


■Frost
Mageは3つのSpec全てがRanged DPSですが、このFrost MageはWater ElementalというPetを連れており、一緒に戦わせることができます。
離れた対象を氷付けにできるFreezeはPvPだけでなくPvEでもAddが登場するBoss戦で非常に有効です。Elementalに何も命令しないとFreezeを使ってくれないのでそこは気をつけましょう。

FrostはFinger of FrostがprocすることでIce Lanceの威力が増し、Brain FreezeのprocでFrostfire Boltが即時発動+Mana Costなしになります。この2つのPassive Abilityがそれなりの頻度で発動するのでFrostはInstant Castを織り交ぜてテンポよくDPSでき、シンプルなローテーションも相まって使いやすいSpecだと思いました。Mageの新Spell、Alter Timeを使うタイミングを計るのが少し難しいくらいでしょうか。

Alter Timeは使用したときの場所+Buff/Debuff+Health/ManaをSaveしておき、もう一度Alter Timeを使うか6秒経ったらSaveした状態に戻るという特殊なSpellです。
他のSpecにおいてもそうですが、このSpellは出来れば危険回避ではなくDPS Boostに用いたいところです。その性質上、このSpellは各種Self Buffがprocした時に使うのがセオリーです。
Frostであれば上述のFinger of Frostが2stackし、Brain Freezeも発動しているという状態が理想でしょうか。Icy VeinsPresence of Mindと組み合わせられるとなおいいですね。


■Arcane
Arcane Mageはかつては最も操作が簡単で最もDPSが高いClass/Specでした。
Arcane Blastをひたすら使ってManaが減ってきたらEvocationの繰り返しだったのでFaceroll DPSなどと揶揄されたものです。Facerollとは強力なSpellひとつをKeyboardの全部のボタンに設定してその上で顔を転がすだけでそのClassを使いこなせるというWoW派生のインターネットスラングですヾ( ̄(エ) ̄)

最新の拡張版Mists of PandariaではArcaneで高いDPSを出すには知識とセンスが必要になっています。
主力SpellがArcane Blastなのと、それを撃つ度にMana CostとArcane系Spellの威力が増えるというのは変わらないですが、Arcane Chargeが4stackしたらArcane MissilesArcane BarrageでBuffを消費・活用しないといけません。

またMageのTalentは極めて特徴的で、特にLv90TalentはArcaneはRune of Powerを使うのですが、このSpellはEvocationと置き換わり、プレイスタイルをより特徴的なものにしています。
Rune of Powerは1分間持続する半径5ヤードの魔方陣を敷き、そこに立つとMana回復速度が75%アップしてSpell Damageが15%アップするというもので、このSpellの存在によりArcane Mageは動けば動くほどDPSが落ち、逆に棒立ちできるシチュエーションにおいては、かつてを窺わせる超DPSを出します。

知識とセンスが必要というのは、棒立ちできる時間帯やポジションがいつどこなのか分かる知識とRune of Powerの配置場所や適切な位置取りのセンスのことです。ただSoOはDPSが棒立ちでプレイできるBossはほとんどいないため活躍の機会が限られるのが現実です。



■Fire
Fire MageはMageの中で最も複雑なRotationを持つSpecです。
Fire Mageのギミックはなかなかユニークで、Fireball等のSpellがCriticalになるとHeating UpというBuffがつき、もう一度(つまり連続で)Criticalが入るとPyroblast!というBuffにアップデートされます。
Pyroblast!がつくとPyroblastがDamage25%アップ+即時詠唱+Mana消費なしとなり、Fire Mageにとっての強力な大砲になっています。Criticalの発動如何にDPSが大きく左右されるため、Fire MageのDPSはある程度運に振り回される形で変動します。CriticalでProcするタイプのギミックをもつDPSは他にもFury Warriorなどがいますが、このタイプのDPSに運次第な部分があるのは仕方ないところでしょう。できるだけCriticalのStatsを積んで確率を増やすのが理に適っています。またInferno Blastは100%Criticalになるので、このSpellの使用タイミングはこのギミックをコントロールするために非常に重要となっています。

…と、ここまでがCataclysmまでのFire Mageだったのですが、Mists of Pandariaパッケージからは更にCombustionというSpellがRotationに加わって来ます。このSpellは、Cataclysmの頃にもあったIgniteというDoTの威力に応じた新たなDoTを加えるというもので、Mastery: Igniteは直近のDD次第で威力が変動するため、Combustionを最大限活用するためのタイミングを見極めなければならず、このSpecをより難しいものにしています。

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